ども〜、酵素って高いんだか高くないんだかわかんなくなってきたポスドクのNicです。

研究する業界・・・この業界だと、身の覚えのある方もた〜くさんいらっしゃると思いますが、そろそろ、今年度の予算を使い切らないといけないって、言われる時期ではないでしょうか？

普通の感覚でいうたら
「余ったお金は、おいとけばいいじゃん？本当に必要になった時に使えばいい」って、思いますよね？

でも、研究費とか、年度内で決められた予算は次年度まで繰り越せないのです。今年の予算は今年で使い切らないといけない。そういう決まりなのだそうです。

うちは、いまだにこういう使い方には納得いかないのですが、でも、決まりらしい。まがりまちがって、使わずにおいておいたりすると、うらがねとか、言われかねない、らしい。

んー。

あと、研究費でほんと腹立つのが、消耗品は買えるけど備品は買えない、とかいう縛り！これ、ほんとーに、無意味なしばりやと思うんですが、みなさん、どう思われてますか？

消耗品／備品と分けて（というか、実際はもっと細かくね、これこれを買うからいくらいくら、と書類は書きますが）申請して予算が降りてるから、お金は申請通りに使うべき、というのはよー分かるんです。が、思ったよりも消耗品／備品が安く済んだ場合は、お金は、残るんです。これは、どないするべきやと思いますか？

実際は、お金が残ったからといって、思うようには使えないし、残せないし、返せないのです。特に、消耗品用の予算は、業者さんのキャンペーンがあったりして、安く手に入ることが多い。でも、消耗品の予算が残ったからといって、それでふっと必要になったものが買えるわけではないのです。

だから、極端な話、実験に使う酵素（消耗品の代名詞）は売るほど買えても、ピペットマン（3万円以上するから備品）が買えない・・・とかいうことになるわけです。

あほらしいわ、ほんまに。

酵素ってなー、ものによっては、200unitで（0.1mLもないのよ）4万円とかするんですよ。4万円てゆーたら、個人の消費ではドキドキするくらいえーもんが買えますよね？（これをはした金という人は遠慮なくNicに奢りなさい）。それが、この時期になるとホイホイ買えちゃうわけです。もちろん、実験に必要なものやから、うちは無駄にはしませんが、

今欲しいのは、酵素じゃなくて、ピペット！ピペットやて！ピペットのバネがおかしなってごっつ使いにくいねん！親指が死にそうになってんねん！

という、心の叫び（漏れている）は、冬の寒空にむなしく消えて行くのです。

それに当然、余ったお金がうちのボーナスになるなんてことはない。
あああ、あたしのお給料なんて、「右からやってきたぁ、給与がやぁってきたぁ、それを〜ボクは左に使い流す〜♪」くらい、ちょっとなのに・・・・．ボーナスもないからね。

自分はおビンボーなのに、研究費はさっさと使わなくちゃいけなくて、今日なんて４万もする酵素を2本！発注したわよ。しかも、消耗品ならまだまだ買えるってさ！あたしが欲しいのはギルソンかエッペンなのに。

このむなしさ・・・。

いやさ、自分が苦労して獲得した研究費っていっても、もともとは税金やからね、残ったんなら返してもええと思うのよ。
ボーナスで欲しいなんて、シャレですからね。ええ、あくまでもちょっとゆーてみただけです。
でも、返す制度もないのよ。

研究費は無駄遣いしないでさ、消耗品をバーゲンで買って、浮いたお金を3年くらい貯めたら、あの薄い素敵なMacbook air が買えると思うの♡
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本当にこういうことをすると、現行の規則では処罰の対象になります（懲戒とか？）。購入したものがたとえ最新式のサーマルサイクラーであっても、ダメなのさ。だってさ。
みなさん、気をつけましょう。

ちなみに、今日のイラストは本文とはほとんど関係ありません、、、こともないか。小さくて見ににくくてすんません。
使い捨てのパスツール君にも愛をこめて。