東大に、

雨ですね・・・。

ども。さすがに赤門をみるとテンションあがるポスドクNicです。

いやー、東大ってすごいね。ちょいとシンポを聴講に行ったついでに、くるりと構内を見て回ってみたなりよ。

それはそれは重層な建物ばっかりだったことよ。
おおぉぉ! w(*・o・*)w。

ところで、シンポですが(http://www.a.u-tokyo.ac.jp/rpjt/event/20111119.html)、いろいろ勉強になったです。なんとなく、想像と違うデータもあったりして、でも、メカニズムを説明されるとなるほどーと、思いました。

ポイントは、

1)放射性セシウムの土壌への吸着メカニズムには2種類あると思われる。1つは化学的につく(イオン間なんとか力)、もうひとつは物理的にくっつくもの。前者は、降下してすぐの吸着でみられるメカニズムで、洗い流すとか、で取れやすい。後者の方は、前者より強力な力で、水でも土壌からは落ちない。特に粘土質にはかなっ理強力にくっついてしまう。土地によって土壌のセシウムの濃度がちがうのは、土が粘土なのか砂に近いのかの土そのものの性質の違いによるところが大きい。土からセシウムをはがしたかったら、物理的な吸着が起こる前の早いうちにやったほうがいい(おそらく数か月くらいの時間スケール)。



2)植物体につく放射性セシウムは降下したものが主、動物の場合は餌から摂取するものが主。
植物の場合、土壌からの吸収はわずかしかない。なぜなら、土に吸着したセシウム→間隙水に溶解、しないと根から吸収されないため。特に3月の事故時に茂っていた葉のセシウムは、現在も葉上に残ったままである(疑問:一度付着した葉上のセシウムは、次の雨(セシウムは含まれない)で流れたりしなかったということ?)
あと、成長期のじゃがいもは多くKを取り込むので、そんとき、他の時期より多めにセシウムも取り込んでしまう。しかし、成長した後は、Kもセシウムも濃度は減少する(排出なのか、成長のため相対的に濃度が下がるだけなのかは、不明)

動物、牛の場合、餌から取り込んだセシウムは、2日後には乳に出て、4日後にはMaxになる。でも、汚染してない餌に切り替えるとこれも2〜4日くらいで、乳にはほとんどセシウムが出なくなる。




3)魚の場合、ニベの例では、放射性セシウムは主に筋肉に蓄積されると考えられる。ただし、50年ほど前のキハダマグロの研究例では、鰓や皮膚に多く蓄積していた。よって、種によって挙動が異なる可能性も考えられる(もしくは、時系列でちがう??)


といった感じでした。